明治,大正期における土木工学界の重鎮であり,橋梁学,築港学の世界的権威。 この本の初版は,廣井勇が滞米中にプレートガーダー橋の設計参考書として書かれたもので,豊富な実例が多い。 また,現場の実務者が使いやすいようにポケットサイズである点も特徴的である。 廣井勇は,札幌農学校を卒業後,開拓使で鉄道建設などに従事した後,私費で単身アメリカに渡り, 製図工からスタート,後に橋梁技術者として大成し,帰国後札幌農学校,東京帝国大学で教授を務めた。