図書館長あいさつ

新しい図書館では、約30万冊の蔵書による知の提供サービスを維持しながら、スペースの拡張、プレゼンテーション・ディスカッショスペースの充実や無線LANの充実によるサイバー空間と融合した学びの環境の整備により、ラーニングコモンズの実践を目指しています。多数の可動机・椅子の導入、ホワイトボードとして使用できる壁の設置など、学生の皆さんが共同で問題解決に取り組み、ディスカッションを通して知を創造する環境を重点的に整備しています。そのため、新刊紹介図書等を除くと、1階のメインスペースには本を置かない図書館となっています。
一方、2階のフロアーでは個人の学びの支援を重視し、蔵書を集中的に配置するとともに、サイレント・ゾーンを指定して静かに学習する空間を提供しています。また、オンラインの面接や教材の利用が可能な個室を多数設置し、ウィズコロナ・アフターコロナの学修や就職活動の支援ができる環境を整備しました。また、BYOD(Bring Your Own Device)による学びの継続を重視し、全館において無線LANの強化とBYOD充電環境の整備を行っています。
このような学びに関することに加え、環境負荷低減のため、タイムスケジューラによる自動点灯/消灯機能および人感センサー付のLED照明、省エネルギー型空調システム、CO2濃度による換気風量調整システムを採用するとともに、PV(Photovoltaics)による創エネルギーも行っています。
コロナ禍で利用制限が課されているところもありますが、ご来館のうえ、多様化する「学び」を支援する図書館を実感頂ければ幸いに存じます。
コロナ禍で利用制限が課されているところもありますが、ご来館のうえ、多様化する「学び」を支援する図書館を実感頂ければ幸いに存じます。
室蘭工業大学附属図書館長 佐藤 孝紀